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着物を相場より高額買取してもらうコツを紹介|状態の維持がカギ

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2018.01.22

高額買取される着物とは

着物を相場より高額買取してもらうためには、まずどのような着物が高額買取されるかを知っておかなければなりません。着物の生地の質によって買取価格は大きく変わります。着物の生地には絹・麻・綿・ウール・ポリエステルがあります。一番高いのは正絹といわれる絹100%の着物です。

麻も比較的高いです。ウールやポリエステルなどの化学繊維の着物の買取価格は低くなってしまいます。大島紬・結城紬・京友禅・西陣織など着物を持っていない方でも聞いたことのあるような伝統工芸の着物は高くなります。伝統工芸はコレクターも多く、海外でも人気があります。中国三大刺繍である相良刺繍・蘇州刺繍・汕頭刺繍の着物も高いです。

また、誰が仕立てた着物であるかも重要です。有名な作家や人間国宝が仕立てた着物であれば高くなります。草木染めの志村ふくみや加賀友禅の押田正義などは特に人気です。ウェディングドレスデザイナーの桂由美やファッションデザイナーの山本寛斎が手掛けた着物もあります。作家が人間国宝である着物にはさらに高値が付きます。

有名な作家による着物でなくても、呉服店で仕立てたオーダーメイドの着物は高くなりやすく、京都西陣の服部織物や絞り染めの辻が花で知られる一竹工房など、工房が有名な場合も同様です。着物には産地を証明する証紙というものや、産地ごとの染めの基準を満たした物に貼られる染め証紙があります。

これらは着物の品質を証明する上で大事なものなので、あるかないかで買取価格は大きく左右されます。例えば京都の結城紬の場合は重要無形文化財指定、検査之証合格、登録紬、登録結、各社のロゴの証紙が付いています。これらによって産地、品質、伝統工芸品であることが証明されるのです。古典柄の着物は流行に左右されないので長く着ることができ、値崩れしにくくなっています。

絹の中でも希少価値の高い山繭絹などが使われている着物や、金糸や銀糸が使われている着物、手描きや手刺繍のある着物も高くなっています。サイズが大きめの着物は仕立て直すことで多くの方が着られるようになるので、サイズが大きくなるほど買取価格も高くなる傾向があります。

着物の状態

上記のような高額買取される条件がそろっている着物であっても、着物の状態が悪ければ買取価格は下がってしまいます。最終的には着物の状態が買取価格を決めるともいえます。もちろん未使用の着物なら高額買取が期待されますが、着ていた着物にはシミや汚れ、しわ、傷みがある場合があります。普段から着物の保存状態に気を使い、状態を維持することが高額買取のカギになります。

着用回数が少なくても、長い間箪笥にしまっておいたままだと金銀彩や箔が変色していたり、裏地が褐色になってしまうことがあるので注意してください。着物の保存状態を良くし、カビや変色を防ぐには湿気対策が欠かせません。箪笥に除湿剤を入れたり、着物を包むタトウ紙を定期的に交換するなどの対策が必要です。虫食いを防ぐために防虫剤を使うなどの防虫対策もしておきましょう。

晴れた日には直接日光があたらない風通しの良い部屋に着物を半日くらい虫干しすることで、状態を良くすることができます。最低でも年に一回は虫干しすることが大切です。着物を入れておく箪笥の設置場所も重要で、台所や浴室など湿気の多い所の近くは避け、換気の良い所に置くと湿気の影響を受けづらくなります。

箪笥の設置が難しい場合は抗菌・防虫・調湿などの効果がある保存袋を利用することもできます。着物にはたたみ方があるので、きちんとした手順でたたまないとしわができてしまいます。着物を着た後に丁寧にたたんで保管しておけば、しわや傷みを避けられます。着ている以上は全くしわや汚れが出ないということはありませんが、日ごろの心がけ次第で新品に近い状態を維持できるでしょう。

着物の高額買取のコツ

高額買取される着物の条件を備えていること、着物の状態を良くしておくこと以外にも着物を相場より高額買取してもらうコツがあります。証紙や保証書などは大切に保管しておいてなくさないようにし、買取の際には忘れずに提出しなければなりません。

収納用の箱なども取っておいて、なるべく着物を買った時の状態に近くしておくと買取価格が高くなります。着物以外にも帯や下駄、足袋、草履、扇子、根付、帯締め、帯揚げ、かんざしなどの小物も買取してもらえるので、着物と統一感のある帯、小物を着物とセットで買取してもらうと買取価格も上がります。

着物を買取してもらうタイミングも重要です。洋服に夏物・冬物があるように着物にも八掛という裏地の付いた袷仕立てや単衣仕立てなど季節に合った着物があります。春に冬の着物を買取すると冬に売るまで保管しておく余分なコストがかかってしまうため、すぐに売ることができる秋口に冬の着物を買取してもらうことで、買取価格は高くなります。

季節も考慮して買取してもらう着物を選ぶことが大切です。家紋の入った着物である紋付きや、証紙や保証書がない着物、大量生産品や無名作家の着物であっても買取してもらえる可能性はあるので、最初から諦めずに相談してみると良いでしょう。

着物の買取の方法

買取店は買取サイトやリサイクルショップ、古着屋、質屋などがありますが、着物はブランド品などの買取より査定のチェックポイントが多く、専門用語などの知識も必要なので、これらの買取店では着物の価値が適切に査定されずに買取価格が相場よりも低くなってしまうことがあります。

着物は着物の価値が分かっている着物専門の買取業者へ売却した方が買取価格が高くなります。着物専門買取業者の買取方法には、主に店舗買取、宅配買取、出張買取の3つがあります。店舗買取は業者の店舗に着物を持ち込んで買取してもらう方法です。

目の前で査定してもらえるので査定結果に納得しやすいです。買取が成立すれば、その場で現金で支払いしてもらえる点も魅力でしょう。その反面、自分で店舗まで着物を持ち込まなければならないので手間がかかりますし、適切に着物を取り扱わないと持ち込む間にしわなどのダメージが出るリスクもあります。

宅配買取は業者から送られてきた段ボールなどの宅配キットに着物を入れて送り返すことで買取してもらう方法です。宅配便なので業者の所在地に関わらず全国から送ることができ、店舗買取のように着物を持ち込む手間もかかりません。ただし、宅配のため買取が完了するまで時間がかかり、支払いは振込になるのでさらに時間がかかります。

また、目の前で査定されるわけではないので、なぜその査定結果になったのかよく分からないこともあります。出張買取は査定士が自宅まで来て着物を査定して買取する方法です。こちらも目の前で査定してくれるので査定結果に納得しやすいです。買取が成立すればその場で現金で支払いが行われます。

着物を送ったり持ち込んだりする手間がかからないので楽です。ただし、出張に対応しているエリアが限られている場合があります。着物買取専門業者は複数あるので、事前にホームページをチェックして比較しておくことをおすすめします。無料で査定してくれるところもあるので、買取してもらう着物のだいたいの相場も把握できます。

着物の販売網を多く持っていて、販売実績が多い業者ほど着物の買取の需要も多く、高額買取が期待できます。着物は特別な日や記念の日に着ることが多いため、普通の服より思い出が詰まっているものです。事前にできるだけ準備して、少しでも高く買取してもらいましょう。

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